金曜日, 3月 21, 2008

WinREを作って遊ぶ日々

WindowsREというのを聞いたことがあるだろうか。
先日来ひょんなきっかけからぼくはこのOSに魅せられ、のめりこんだ。
またそのことで、新たなすばらしい人物の存在も知った。
幾多もの想いと生活が交錯する中で、疲弊した精神は沈殿化した。
そこに光を投げかけたのは、ちっこいプログラムの寄せ集め。
そんなWinREに付き合っていこう、と思った。

  • WinREとは何者なのか
正確にはWindows Recovery Environment: Windows 回復環境という。
いつもながら勿体ぶったマイクロソフトの例にもれず、
こいつもおいそれとDLして使えるわけではない。
WAIKという開発者向けキットをインストールし、
そこから構築する必要がある。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Windows/20050906/220662/
要するにメーカーの担当者がプリインストール環境を作れるよ、というものらしい。
一般にはあえてレディメイド提供はやらんでいい、という発想は理解できる。

が、メーカーの方針(内部事情か?)で
HDDリカバリ領域はそのまま外部に持ち出せない場合がある。
具体的には、HDDリカバリプログラムをブータブルDVDとして作成できない。

XPまではその方法でも救済は可能だった。
起動ディスクさえ入手すれば、FD(あるいはFDエミュレートCD)で
回復コンソールを使い、コマンドで復旧作業が出来たからだ。
だが、Vistaはそうは行かない。
コンポーネント化したVistaでは、二つのOSが動いている。
従来のようにBIOS⇒POST⇒ブートローダという単純な図式ではない。

HDDリカバリプログラムは、Vista回復オプションから呼び出されて機能する。
もしメーカーからHDDリカバリプログラムのDVDキットが提供されない場合は、
Vistaの領域を上書きしてしまうだけで、リカバリプログラムが呼び出されなくなる。
某ソーテックのプリインストールがそういうやり方だ。
ユーザーはたとえLinuxなどでHDDリカバリ領域を覗けたとしても、
見えるだけで手が出せない。

ソーテック側の答えは、メーカー持込修理ということらしい。
ライセンスの問題があるのかもしれないが、
簡単に救済ツールを配布はしない方針のようだ。

なら、金のないわれわれ草の根ユーザーは泣きを見るだけか?
持込の送料、手間隙、修理代、個人情報管理、
もろもろのデメリットを考えたら、
新しいVistaパッケージを購入してメーカーと別れを告げよ、ということか?
マイクロソフトが儲かるだけぢゃないか!!!

・・・ということで、インディにしこしこ逆襲をかけることに決めた。
幸いWAIKは誰でもフリーで入手できる。
しかしVistaの「回復オプション」はこれだけでは構築できない。
VistaのインストールDVDが必要となる。

だが、ここも盲点があったのだ。
現時点ではWindowsServer2008が無償で配布されている。
こいつがVistaの変形したクローンなのだ。
コンポーネント化したことで、Server2008のソースをVista用に転用できる。

と、言う流れでWinREを独自に構築する。
材料はすべてタダ。
しかもそれでXP系旧OSのレスキューにも活用できるミニWindowsを作る、
というのが本稿の目的だ。

次回からはより具体的なデータとソースの入手先、手段について。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

たっぴ(Tappi)でお世話になっているわたべです。
難しい内容になってきていて、知識の少ない私にとっては神様のような存在です(笑)ありがとうございます。
アルヴェマスさん(この呼び方でよいのかわかりませんが...)から教えていただいている方法で、リカバリができそうな気がするのですが、何故か私のSOTECマシンは言うことを聞いてくれません。
どうすれば良いのか完全にわからなくなっている状態です。

アルヴェマス さんのコメント...

すみません。今気が付きました。
つたない(そしてくどい)文章で申し訳ないです><
現状謎が謎を呼ぶ迷宮になってしまって、少し責任を感じています。本当にお疲れ様です。
今思っているのは、「回復オプション」へ行く二つくらい前の画面がどうやったら出せるのかなって。
 あと、詳細プロフィールを見れば、ぼくのメルアドがあります。こっちで作ったWinPE(シェル同梱)は370MB程度なので、そのまま送付できなくもないかな、なんて思ってます。