火曜日, 4月 01, 2008
WindowsServer2008で作るVistaPE(実践編-1)
前回説明した準備が必要になる。
まずWAIKをマイクロソフトからダウンロードし、イメージファイルをマウントしてインストールしておく。
CDに焼いてもいいが、筆者はDeamonToolsでマウントした。インストール先はデフォルトで。
このインストール先はあえて変えないほうがよいだろう。
筆者の知る限りWAIKは二種類ある。長ったらしいがイメージファイル名を記しておく。
1.vista_6000.16386.061101-2205-LRMAIK_JA.img
2.6001.18000.080118-1840-kb3aik_ja.iso
2.はWindowsServer向けWAIKと思われるが、試したところうまくビルドできない(後述)ので、1.のVista用を選んでおく。
また、今回ソースとして使うWindowsServer2008のエンタープライズ版もダウンロードし、DVDに焼いておこう。
筆者がダウンロードしたのは6001.18000.080118-1840_x86fre_Server_ja-jp-KRMSFRE_JA_DVD.isoだ。
マイクロソフトはハッシュ値を明示してくれていないので下記にISOBusterで作成したハッシュ(MD5)を記す。
# MD5 checksum generated by IsoBuster 1.9.0.3 (http://www.isobuster.com)
0e145035ae1cde22ff977751850f93fe *6001.18000.080118-1840_x86fre_Server_ja-jp-KRMSFRE_JA_DVD.iso
あまり参考にならないかもしれないが、一応比べておいてほしい。
それでは実際にWinbuilderを使用したビルドに取り掛かろう。
・・・その前に以下の注意点を認識しておいてほしい。
注意:ビルド作業に失敗はつきものだ。また、システムファイルをいじることになる。
この作業の結果あなたのシステムに何らかの損傷が起こったとしても、誰も責任は取れない。
くれぐれも自己責任で作業してほしい。
また、筆者はプログラマーでもエンジニアでもないので、行き当たりばったりに作業を行っている。
読み進めていくうちに、「おかしい」と感じるところがあるかもしれない。
そのときはぜひとも修正/訂正のご連絡をいただきたい。
※前回も述べたが、テスト環境としてバーチャルPC2007かバーチャルBOXの導入をお勧めする。
前置きが長くなった。では、まずWinBuilderをダウンロードする。
http://www.vistape.net/download.html
から"you can download it directly from WinBuilder."
のリンクをクリックしよう。適当なフォルダに展開する。
なお、Winbuilderはあまり階層の深いフォルダにおくとその後の操作が面倒になる。
筆者はD:\直下にWinbuilderというフォルダを作って作業している。
また、結構な量のファイルを扱うため、最低でも5GB程度は空き容量が必要だろう。
展開したwinbuilder.exeをダブルクリックすればウィザードが起動する。
最初はビルドに必要なスクリプトをダウンロードする。
ダウンロードタブで、"Complete"を選び、一旦すべてにチェックを入れよう。
"Servers"タブで配布元を増やすことも出来る。ここを増やすと、
VistaPE以外のOS用スクリプトもダウンロードできるが、かなりの量で時間がかかってしまう。
筆者はすべてのサーバーにチェックを入れたところ、ダウンロードだけで2時間以上かかった。
ダウンロードが終了したら、"Scripts"タブで設定を行う。
"VistaPE MuitiBoot v.xx"を選ぼう。
ここでまたまた注意点。今回はソースにWindowsServer2008を使用するが、パスにそのまま指定すると、ブルースクリーンで止まってしまう。
これはVistaのDVDとは違うファイル構造のためで、WinBuilderのスクリプトでは正しいパスが通らないものがあるためだ。
スクリプトの修正に自信のある方は修正していけばいいが、筆者は勉強不足だし、面倒なので、下記の手順でごまかす。
ここでまた横道にそれるが、実はWAIKだけをソースにしてもVistaPEは作れる。しかしそれではIMEがビルドされないのだ。
IMEのスクリプトをONにしていても、フォルダは作られるが中身は空っぽで動作しない。
IMEを入れ込むためにはWindowsServerが必要なのだ。また、他にもVistaのDVDを要求するセクションがあるので、WindowsServerは必要な部分のみにパスを指定する。
だが、WinBuilderは各セクションで個別にソースパスを指定する仕様にはなっていないため、一工夫が必要になる。それが今から説明する手順だ。
1.最初のパス指定にはWAIKを指定しておく。
2.スクリプト設定のチェックはファイナライズ(6-PostConfig)の手前までしか入れない
3.Build/1-Copy Files画面のClear target folderにチェックを入れない
4.この状態で全体を"Play"する。
5.最初に戻って、パスをWindowsServer2008のDVDに変更しReafreshボタンを押す。
6.次に上げるセクションだけを個別にPlayする。
Buildセクションの
・0-Preconfig
・1-Copy Files
Addonsの
・Japanese IME for VistaPE
・File Sharing
・WIMMAster(反映しないかもしれない)
Shellの
・Explorer Vista(+IE)
Netの
・PENetCfg
・Remote Desktop Connection
これらをすべて単独でPlayさせる。
7.もう一度パスをWAIKに戻し、Refreshさせたら、残りのファイナライズ以降にチェックを入れISOファイルを完成させる。
これでエラーのないPEのISOファイルが出来るはずだ。次回は個別のセクションごとに設定を見ていく。
大まかな流れだが、パスの指定⇒チェック設定⇒PlayでISOファイルは完成する。
ただし次回以降に説明する「はずしてもいいセクション」と「必ずチェック」のセクションがあるので注意が必要だ。
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